“YouTubeテレビ”続々 Wiiでネットとテレビが融合

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/05/news045.html

やはりこの展開がきたか。地上デジタルなんぞより、こういう動画配信の方がよっぽど消費者ニーズにあってるんだよな。YouTubeなんかのサービスは画質面ではたいしたことないわけなんだが、実際に世の中で高画質のTVを求めてる人なんてのはごく一部で、大多数の人にとってはそこそこ見苦しくない程度の画質であればそれでよくて、それよりは手軽さとかの方がよっぽど重要なんだよ。

アナログ放送停止まであと4年というわけだが、これでもう切り替えは不可能になったかも。4年も先ならYouTubeみたいなサービスでDVD程度の画質は出せてるかも知れないし、その状況で切り替えなんてやった日には、みんな地上デジタル機じゃなくてこっちの対応機を買うだろう。そうなれば、それは即ちTV放送というメディア自体の終焉と同義だ。

民放TV局は基本的にCM収入で成り立ってるわけだが、それだけ金が集まるのはTV放送が普及度100%近い巨大メディアだからだ。無理な切替で多くの視聴者がネット配信に流れれば、当然CM収入も大幅減することになる。下手すると一気にばたばた倒産という事態にもなりかねないだろう。

もちろんNHKにとっても大変だ。視聴費支払いの義務化とかいろいろ画策してるが、そもそも地上デジタルの受信設備を持ってない人からは金のとりようがない。放送法にも、受信契約の基準は「放送を受信する設備を持っている事」と明記されているし、持ってない人まで契約させるような条項はさすがに作れまい。

地上デジタル切替も、既にスケジュールの半分きてるのに普及率は3割いくかどうかって所だし、やっぱり切替は不可能ってことになりそうだなぁ。