週末にGPSりなざうをバイク(スズキのヴェクスター)に積んで走ってみたのだが、想像以上によく動いてくれた。自宅−秋葉原間を往復したのだが、走り出して1分も経たないうちに測位し始め、以後到着までほぼずっと測位し続けてくれたのだ。当然トンネル内とかは駄目だが、高速道路の下の道とかでも問題なく、ずっと現在位置を示してくれる。ううむ、こいつはまじで使えるな。

しかしバイクでの利用には2点ほど課題が残っている。りなざうの固定とバッテリだ。

固定は、今回はまだ実験ということで、バイクのフロントパネルのところにマジックテープでくっつけただけなんだが、まぁこれでもさほど問題なかった。燃料メータの真上につけたので、走行中に燃料残量がわからなくなるのが難点だが、まぁ大したことじゃないし(^^;。念のため、ストラップをハンドルのところにくくりつけておけば万が一剥がれた場合でも落としたりしないで済むし。

でも出来れば、ちゃんとした固定器具をつけたいところなんだが、やっぱり買うと結構高い。アメリカ製の「RAMマウントシステム」って奴がりなざうでも使えるみたいなんだが、まともに買うと1万円近くかかってしまうのだ。うーむ、何とかもっと安くあげられんかな・・・・。

あとバッテリだが、本体バッテリのみだと1時間ちょいしかもたなかった。まぁ日中の明るさに対抗するためには画面輝度を最大にしないといけないし、本体に加えてGPSユニットも動かさなければいけないし、いい加減私のりなざうのバッテリもへたって来てるしで、仕方ない話なんだが、これではあまり実用にならん。

外部バッテリを併用するという手もあるが、どうせならバイク自体から電源をとりたいな。何しろ走行中はバイク自体が発電してるわけだからバッテリ切れの心配はないし、たかだかPDA程度の電力供給なら、バイク側にかかる負担も知れてるだろーし。秋葉原で必要そうなパーツを買っといたから、また近いうちに実験してみるとしよう。

しかしそれにしてもやっぱ、モバイルマップNaviソフトの問題ばかりはどーしよーもない。せっかくGPSで測位しても走行記録を残せないんじゃ張り合いに乏しいし、地図で現在位置がわかっても、これから行くべき道が示せないとやっぱいまいちだ。つーわけで、まじで自分で作ってみようかと考えてたりする。

自作つってもJavaベースだから、りなざう用といっても開発難易度はさほどでもない。Javaベースということで速度面が心配だったが、簡単にPNGを表示するサンプルコードを書いて試してみたところ、Javaランタイムの起動が遅いことを除けばそこそこ実用的な速度で動きそうな感じだし。

問題はGPSとの通信で、シリアル通信をJavaでまともにやろうとするとJNIベースのかなり困難な開発をすることになる・・・・のだが、そんな面倒なことをするつもりはない。シリアル通信が出来るコマンドを用意して、Javaアプリから子プロセスとして呼び出せばいいのだ。

Linuxには「cu」というコマンドベースの通信ソフトがあって、これを使ってシリアルデバイスに接続するだけで簡単にGPSデータを読み出せる。このコマンドはりなざうには標準では入っていないが、ちゃんとフリーウェアとして公開されているし。こいつを呼び出して、標準出力にだだ漏れに出てくる測位データをリダイレクトして親プロセスで受け取ればいいだけの話なわけだ。データのプロトコルもNMEA-0183とかいう共通フォーマットらしく、資料はネットに転がってるから問題ないし。

つーわけで、開発の障害になりそうなものはなく、あとは作るだけなんだが。まぁ、今はまだ寒くてバイクで遠出する気にならんし、急ぐこともない。暖かくなるころまでには動くものを作りたいところだな。

ただ、完成したとしても公開は出来んだろーなぁ・・・シャープからクレームが来かねないし(^^;)。