MAD MAPS雑記

気が向いたので国土地理院のデータ表示エンジンをいじりまわしてたら、なんだかだいたい出来上がってしまった。やはりさすがに、表示エンジン自体をりなざうで動かすのは無理があるが、MAD MAPS向けにモバイルマップ互換な地図データを自動生成するツールならすぐに作れそうである。ゼンリンの地図データ取得はやはり色々怖いし、とりあえずこっちを優先だな。

ちなみに使う予定のデータは「数値地図25000(空間データ基盤)」である。2500の方ではないので御注意をば。国土地理院のサイト( http://sdf.gsi.go.jp/ )でダウンロード出来るので、欲しい人は事前に落としておくと良いかもしれない。

ところでこの数値地図であるが、国土地理院のサイトでJavaベースのデータ閲覧ツールも一緒に公開されている。実際にはこのツールを解析して開発してるわけなんだが、調べていくと、あまりの作りのおかしさに呆れてしまった。データ管理はいい加減だし、ファイル入力処理も無茶なことやってるし、変なバグも残ってるし、無駄な処理もぼろぼろあるし。実際、解析しつつちょっとチューニングしただけで、処理速度が数倍に跳ね上がってしまった。・・・国土地理院で出している以上、一応税金で作られてるソフトなわけなんだが、こんなことでいいのか(^^;)。

つかこのまま行けば、ゼンリン地図ばりに数値地図を表示するブラウザだって作れそうな感じになってきたんだが。まぁザウルス上でってのは無理無理だが、PC上で動くソフトとしてなら実用レベルの速度で動くものを作れるかも知れない。まぁそんなのを作ったところで、肝心の地図データが古いからあまり意味はないかも知れないが(^^;)。

人生万事塞翁が馬とはよく言ったもんだ

いやいやまったく、世の中何が災いし、何が幸いするかわかったもんじゃないと、ここ1週間程の体験で骨身にしみたものである。

事の発端は、MAD MAPSに地図の自動回転機能をつけてみたことに始まる。まぁGPS測位中に向きが下になったら、だいたい上の方を向くように回転させるってだけの単純な機能なので実装はちょちょいだったんだが、実際に試してみないことには便利かどうかわからない。つーわけで、先々週末の土曜にバイクで走ってみた。

走行コースは、奥多摩湖を回って峠越えし、大月市に出てから甲州街道を経由して戻るってので、150kmほどの日帰りルートだ。MAD MAPSでナビしつつ走ったわけなのだが、自動回転の便利さは正直言って微妙である。進行方向がだいたい上向きになるのが見やすいのは事実だが、一方で地図自体の方向がとっさに分からなくなってしまうという欠点もある。任意角の回転が出来るなら進行方向の見易さが上回るかも知れないが、90度単位だとあまり見易くもならないので、不便さの方が際立つな。

まぁそれはともかく、奥多摩湖を通り過ぎて国道139号の山道を走ってたわけなのだが、途中のカーブで見事にすっころんでしまった(^^;)。積雪対策だろうか道に大量の砂が撒いてあり、そこでスリップしてしまったのだ。まぁあんまりスピードを出してなかったから大してケガもなかったのだが、顔面を地面にぶつけて前歯が欠けてしまった。うーん、やっぱヘルメットはフルフェイスにしとくべきだね(^^;)。

ちなみにそのカーブには、「砂が撒かれているので注意」というような看板があった。カーブを曲がりきった後のところに!。遅えよ(−−;)。

まぁそんなこんなで、一休みしてからそのまま引き返し(休んでる間にバイクのバッテリーがあがってしまったなんてトラブルもあったのだが)、その週末はそのまま自宅で静養。月曜にさっそく歯医者に行って現代の補修技術に驚嘆したりしてた。んで昨日の日曜、ちと買い物でもしようとアキバに出向いたのだ。本当なら先週末に行くつもりだったんだけど、さすがに転んだ翌日は動く気しなかったからね。

で、アキバでとある開店セール中の店で買い物をし、なにやら抽選をやってってんでガラガラとまわしてみると、転がり出たのは金色の玉。なんと「特等・ソニー製32インチ液晶テレビ」!!!!。なんかエラいもんが当たってしまいました(^^;)。

ほんと、MAD MAPSの改修をやらなければバイクで転ぶこともなかったわけで、でもそれがなければ昨日アキバに行くこともなかったろう。ほんと、災い転じて福となすというか、まんま人生万事塞翁が馬と言おうか。いやいや、これで終わったとは限らんよな。今度はこれがどんな不幸を招かないとも限らないわけで・・・・。

「脳波でゲーム」開発キット登場

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/08/news023.html

おいおい、マジかよこれ。つかこれが本当なら、ゲーム目的だけに使うのは勿体無さ過ぎるぞ。

つか単純に考えて、障害者な人たちの対応機器への応用がすぐに思いつくわな。全身不随で声も出せないような人でもPCを操作できるようになるし、車椅子とかに組み込めば操作も出来る。いっそのこと例のサイバーダイン社のロボットスーツに組み込んじゃえば、日常生活すら可能になるかも。

それに別に障害者対応でなくても、自動車とかに組み込むことの応用性は計り知れない。実際のハンドルやブレーキの操作を思考でやるのは危険だろうけど、それ以外の操作(ライト操作とか窓開閉とか)が出来るようになれば便利だろう。自動車くらいでは恩恵の度合いは低いかも知れないが、これがより複雑な操作を要する飛行機とかならさらに価値は増すだろーし。

さらには思考鍵なんてのも考えられるな。頭の中で特定のキーワードを思い浮かべれば解除される鍵なんての。いやこれは昔の某SF小説で見たアイデアだけど(^^;)。

それに、これが本当ならコンピュータ技術自体の大革命になりかねないぞ。ここ20年以上、実はコンピュータの入力デバイスってのはほとんど進化していない。キーボード+マウスによる操作インターフェースは、基本的には「手による文字入力と2次元の座標指示」しかできないから、その上で動作するアプリケーションもそれを前提にすべて作られている。これが思考による操作が可能なんてことになったらインターフェース自体の大革命に繋がるだろう。

うーむ、決して技術的にありえない話とは思わないが、これだけの可能性があるデバイスを単にゲーム用として発表してるってのが物凄く胡散臭いんだが・・・(^^;)。

“YouTubeテレビ”続々 Wiiでネットとテレビが融合

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/05/news045.html

やはりこの展開がきたか。地上デジタルなんぞより、こういう動画配信の方がよっぽど消費者ニーズにあってるんだよな。YouTubeなんかのサービスは画質面ではたいしたことないわけなんだが、実際に世の中で高画質のTVを求めてる人なんてのはごく一部で、大多数の人にとってはそこそこ見苦しくない程度の画質であればそれでよくて、それよりは手軽さとかの方がよっぽど重要なんだよ。

アナログ放送停止まであと4年というわけだが、これでもう切り替えは不可能になったかも。4年も先ならYouTubeみたいなサービスでDVD程度の画質は出せてるかも知れないし、その状況で切り替えなんてやった日には、みんな地上デジタル機じゃなくてこっちの対応機を買うだろう。そうなれば、それは即ちTV放送というメディア自体の終焉と同義だ。

民放TV局は基本的にCM収入で成り立ってるわけだが、それだけ金が集まるのはTV放送が普及度100%近い巨大メディアだからだ。無理な切替で多くの視聴者がネット配信に流れれば、当然CM収入も大幅減することになる。下手すると一気にばたばた倒産という事態にもなりかねないだろう。

もちろんNHKにとっても大変だ。視聴費支払いの義務化とかいろいろ画策してるが、そもそも地上デジタルの受信設備を持ってない人からは金のとりようがない。放送法にも、受信契約の基準は「放送を受信する設備を持っている事」と明記されているし、持ってない人まで契約させるような条項はさすがに作れまい。

地上デジタル切替も、既にスケジュールの半分きてるのに普及率は3割いくかどうかって所だし、やっぱり切替は不可能ってことになりそうだなぁ。

MAD MAPS雑記

国土地理院数値地図で思いついたんだが、よく考えたら無理に変換ツールを自前で作らなくても、カシミールとかのソフトを使ってMAD MAPS用のデータを作成し、そのデータ自体をウチで公開しちまえば話は早いよなぁ。もちろん中域・詳細地図まで作ったらギガ単位のデータになるから公開なんて無理無理だが、全域・広域だけならせいぜい数十MB程度だし。

ただ、国土地理院数値地図って、このデータを利用して作った画像を公開したりする場合は、なにやら「測量法に基づく承認の手続き」が要るらしい。まぁ別に費用がいるわけじゃないんだが、きちんと書式を整えた申請書を作らないといけないし、利用の内容とか手順とかを細かく説明する補足資料も要る。完成したら成果品を提出したりとかもしないといかんし・・・・うーん、やっぱ面倒すぎるか。

データを利用するツールを公開するぶんには法律にはかからないみたいだし、申請にかかる手間を考えたらツール作っちゃう方が楽かもな(^^;)。まぁ数値地図も、2万5千分の1のデータを全国すべてダウンロードしたら2.5Gくらいになっちまうから、出来ればMAD MAPS用に変換済みのデータを公開したいところではあるんだが・・・。

MAD MAPS Ver0.6公開

新バージョン公開〜〜〜。回転処理の追加に伴ってあちこちいじったんで、安定させるのに少々手間取ってしまった。まぁ今回の機能にどの程度の需要があるかは知らんが、ほしいひとはどーぞ。

さてさて、モバイルマップNAVIも終了してしまったわけで、早いとこ地図データのことを考えないといけないわけだが。ゼンリン地図の無理矢理取得ももちろんひとつの手段なんだが、前々から考えてた案がもう一つある。国土地理院数値地図だ。

国土地理院数値地図は全国をカバーする地図データで、一応無償で手に入れることが出来る(http://sdf.gsi.go.jp/)。データ仕様も公開されてるから、自前描画することはそう難しい話ではない。と言っても、りなざう上で描画エンジンを動かすのは現実的じゃないが、PC上で描画して、ビットマップデータとしてファイル化するツールを作るのであれば、そう大した問題にはならないのだ。んで、PC上でが〜っとビットマップデータを作ってりなざうに持っていくようにすれば、とりあえずモバイルマップNAVIの呪縛からは開放されることになるだろう。

ただ難点として、国土地理院数値地図のデータがいまいち古いってのがある。たぶん10年くらい前のデータだから、作ったとしてもあまり価値はないかも。まぁタダに勝るものはないかも知れないが(^^;)。こっちもそのうち気が向いたら手をつけてみよーかなぁ。

MAD MAPS雑記

気が向いたので、地図回転機能をさくっと実装した。もっと手間取るかと思ってたのだが意外と簡単だったな。まぁ回転といっても90度単位の単純なものではあるが、人によっては多少は便利になるだろう。・・・つか、実装してから気がついたんだけど、よくよく考えたらソフト的に回転させなくても、りなざう自体をひっくり返せばいいだけのような・・・(^^;)。
回転操作は手動で「時計回り」「反時計回り」で回転させることになるわけだが、GPS受信にあわせた自動回転もあってもいいかもなぁ。移動方向が下向きになったら自動的に上方向になるように回転するって程度になるけど。

あとコメントで情報をもらったALPSLABのルートデータのインポートも実装。とりあえずこのサイトでダウンロードできるGPX形式とKML形式、あとついでに汎用的なCSV形式をサポートしてみた。サポートつっても適当な実装なんで、GPX・KML形式についてはALPSLAB以外のデータだとうまくインポートできないかも知れないが(^^;)。

しかしこのALPSLABのルート探索も、長距離のルート探索はできないみたいだから実用性はあまり高くないかも。やっぱりゼンリンZ9の探索結果が使えないのは痛いなぁ・・・・。うーん、ゼンリンに「ルート探索結果をGPX形式で出せるようにしてくれ」って要望をみんなで出せば対応してくれないかな?(^^;)。

さてゼンリンZ9といえば例の地図データ切り出しツールであるが、このツールを作るうえで一番重要なのが、「いかにして特定の座標の地図をZ9に自動表示させるか」である。現在の予定では、Z9のウィンドウ上のコントロールを外部から無理矢理操作するつもりなんだが、そういえばゼンリンZシリーズには、外部ソフトと連携して地図を表示する機能があるはずなんだよな。

手持ちのソフトでも駅すぱあとが対応してて、指定した駅の周辺地図を表示させることが出来るし、そういえば昔のインターネットタウンページで、検索結果のなかに「場所の地図をゼンリンZシリーズで表示する」なんてリンクがついてた記憶がある。この連携インターフェースがわかればあまり無理なことをしなくてすむようになるし、Z7/Z9以外の製品でも使えるものになるかも知れないんだが、ネットでざっと調べて見た限りでは情報は見つからなかった。多分サポートに問い合わせても、一般ユーザには教えてくれないだろうしなぁ。うーん、どっかに情報ないもんだろーか・・・。